完パケ=完全パッケージまでの流れ

完パケ=完全パッケージまでの流れ
2015年6月24日 ninefield

完パケとは完全パッケージの略で、放送や配信が可能な完成品のことを指す映像制作業界独特の略語ではありますが、この記事では、どのような作業や流れを経て完パケに至るのかを3段階に分けてご紹介します!



 

 



第1段階「撮影前」

撮影前の段階をプリプロ(プリプロダクションの略)と呼び、ほとんどが机上の作業ですが、この段階での決めごとが映像の仕上がりを左右する重要な段階と言えます。まず、映像制作の目的、使用方法などを打合せで共有し、それを基にどのような映像を作るかを企画し、台本の制作へと進みます。台本が完成すると撮影現場の下見(ロケーションハンティング、通称ロケハン)、スタッフやキャストのスケジュール調整、機材の調達、撮影日程の決定などが行われます。

 

第2段階「撮影」

スタジオや会社の中、屋外など、仕事の舞台は撮影現場に移ります。撮影は台本通りの順ではなく、撮影を円滑に行うために作られた香盤表というスケジュール表に従って行います。さらに、二次元、三次元CGの素材制作がある場合にはこの段階で作業をします。撮影段階では、内容によって、発注者が撮影に立会い映像内容を確認することが必要な場合があります。例えば商品の最も見せたい部分がきちんと写っているか、映像が企画書段階で共有したイメージ通りになっているか、などの確認です。

 

第3段階「撮影後」

撮影後は主にポスプロ(ポストプロダクションの略)と呼ばれる、映像の編集、音の収録、映像データを納品形態に加工する作業をスタジオ内で行います。編集では撮影した映像の順番を入れ替えて、台本通りの展開の映像に仕上げ、またCGの合成や表題を入れるなどの加工も行います。音の収録は、MA(Multi Audioの略)と呼ばれ、BGMや効果音(Sound Effect)などの音入れや、ナレーション収録をします。そして完成した映像を、発注時の要望に従いDVD、ホームページ動画、モバイルの動画配信用データなどに加工するのが最後の作業です。ここまでの作業を終え完パケ完成、納品の運びとなります。

以上が映像制作の基本的な作業の流れとなりますが、撮影前段階での打ち合わせやコミュニケーションが不足すると、いずれかの工程で概ね認識違いや食い違いが生じますので、ディレクターは全工程において様々な調整を行い、制作作業がスムーズに流れるよう適宜修正を行ったり、臨機応変な対応が求められるのです。

 

テキスト:ナインフィールド
ディレクター 村松 敬太