色の違いは印象の違い!カラー補正の大切さ

色の違いは印象の違い!カラー補正の大切さ
2018年1月22日 ninefield

音楽には、最後に全体のバランスを整えていくマスタリングという作業があります。それは音楽の印象を決めるすごく大切なものです。映像制作でそれと近いのは、カラー補正ではないでしょうか。色が映像に与える印象というのは実に大きい。でもなぜ色がそこまで大切になるのでしょうか?



 

 



色にはイメージがある

カラー補正が映像に大きな影響を与える理由は、映像において音楽が大切な理由と似ています。音楽には、その音楽においてのイメージがあるものです。たとえば音数が少ないピアノソロなら「切ない」とか「感動的」とかいうように。

色にもそれと同じでそれならではのイメージがあるんです。たとえば、赤い色は「情熱的」「緊迫している」とか、青い色は「クール」「さわやか」、黄色っぽい色は「暖かい」「ノスタルジック」とか、そういうイメージがありますよね。

もちろんこれはあくまでも色自体の話で、映像におけるカラー補正で、全体を明らかに赤くしてしまうということはそうそうありません。でも、ほんのり赤みがかった調整をすることはあるんです。

そうすることで、全体をちょっと緊迫した雰囲気にしたり、暑苦しい雰囲気にしたりすることができます。黄色っぽく調整するならば、ノスタルジックでレトロな雰囲気になったり、ほのぼのした印象になったりします

 

見せたい雰囲気を作り出せるト

簡単にいえば、映像にしっかりとカラー補正を促すことで、見せたい雰囲気を作り出すことができるということ。もちろん映像だけでその雰囲気を出していくことも大切ですが、やっぱりそれだけだと限界があります。そこにさらにカラー補正を促してイメージをプラスしていくことで、ようやく見せたい雰囲気が完成することが多いんです。

たとえば、レトロなところで撮影をすれば、レトロな雰囲気は出ますよね。でも今のカメラはたいていクリアに映りますから、レトロ感はその鮮明さによって多少薄れるんです。そこに、黄色っぽいカラー補正で雰囲気をプラスしてあげる。すると誰が見てもレトロ感を感じられる映像になる。カラー補正は、特に今の映像制作にはなくてはならない作業なんです。

 

全体の映像の色味を整えることにも使う

こうしたカラー補正は、すべてのシーンで同じというわけではないことが多いです。たとえば晴れた日に撮影したものと曇りなどで暗い日に撮影したシーンでは色味が違いますし、撮影するカメラが違ってくれば、それによっても色味は違ってきちゃいます。

でも、色味が違う映像をただただ並べると、すごく違和感を感じる仕上がりになるんです。だから、それぞれのカメラや撮影環境による色味の違いを整えるためにカラー補正をすることもあります。そうするとそれによって全体にまとまりが出てきて、カット割りで変な違和感がでなくなるんです。

結果、全体の映像の質が高まることになります。

たかがカラー補正ですが、雰囲気づくりにも全体の映像の質を高めるためにも欠かせません。だから映像制作ソフトには、すごくたくさんのカラー補正エフェクトが入っていることが多いです。映像制作ではそれらの違いを理解して、どれとどれをどう組み合わせるか、そしてどこまで補正するか、日々研究していかないとなりません。すごく奥が深いのがカラー補正の世界なのです。

 

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 笹木 尚人