良い映像の条件の一つ?映像で背景をぼかす意味とは

良い映像の条件の一つ?映像で背景をぼかす意味とは
2017年5月22日 ninefield

たとえばホームビデオなどとは違うプロ仕様のビデオカメラや、あるいは一眼レフカメラでの動画撮影の場合、被写体以外の背景をぼかすこともできます。実際映画やドラマのワンシーン、あるいは一部のインタビュー映像などでは背景ボケの映像を使うことも多いです。でも、そうして背景をぼかすことにはそもそもどんな意味があるんでしょう。



 

 



被写体が際立つようになる

まず一番の効果はやはり、被写体が目立つようになるということでしょう。普通に撮影をしても、たとえば取りたい人だけ少し前に出したりすれば、多少被写体に存在感をもたせることはできます。その人以外の人間が映らないようにするという場合もしかり。ただ、それでも背景が綺麗に映っていると、どうしてもその背景に目が奪われることもあります。それは、意識的にも無意識のうちにも。

でも、ピントが映したい人にしか合っていなくて、背景がぼけてその人しか認識できないような状態だったらどうでしょうか?その場合には、その人を見るより他ありませんよね。だから、その被写体がすごく際立つようになるんです。つまり被写体の存在感が増します。

だからたとえばドラマや映画などの、その人を際立たせることが多いものや、インタビュー映像などの、その人の存在感を特に強くしたいようなもので活用されることが多いんです。

 

立体感が出る

背景をぼかすと、それによって3D感が出るようになります。基本的にはカメラで撮影した映像には奥行きがあるものです。でもそれも、全体にピントが合っていると、のっぺり見えてしまうことがあります。全体がのっぺり見えると、やっぱりちょっと全体の印象が薄く見えてくる。

でも背景がほけると、ぼけていない部分が少し前に出ているように見えるようになります。ということはつまり高い3D感が出るということ。そうして3D感が出ると、映像の印象が強くなります。だから、引き込まれやすい映像になるんです。

 

高品質に見える映像に仕上がる

これは上の二つのイメージからくるものとも言えますが、背景がぼけている映像は、何となく背景までびしっとピントがあっている映像と比べて、雰囲気が良く見えるという方が多いです。それは、言い方を変えれば高品質に見えることが多いということ。

やはりドラマや映画でそういう映像が多いですから、それと近い雰囲気の映像は高品質に見えるんです。当然高品質に見える方が映像作品としての魅力は高くなります。だから、最近ではドラマや映画、一部のインタビュー等以外にもしっかりと背景がぼけた映像が活用されることは多くなってきているんです。

もちろんなんでもかんでも背景をぼかしていればいいというわけではありません。でも、背景ボケの映像をうまく活用すればいい映像に見せることがしやすくなることも確か。綺麗にぼかすには技術が必要なこともありますが、しっかりとどんな映像でもそれに対応できるように技術を高めていきたいところです。

 

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 高瀬 慎一