コラムNo,28 縁の下の力持ち。
 アシスタントディレクターは現場を動かすエンジン?!

映像制作には、よく耳にするアシスタントディレクターの他、カメラアシスタント、編集アシスタントなど技術系アシスタントも含め多くのアシスタントが携わっています。アシスタントと聞くと使い走り的なポジションと思われる方も多いかと思いますが、実際はどのような役割で、どのような仕事をしているのでしょうか。ここではアシスタントディレクターについてご紹介しましょう。

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リカバリーの難しい重要な業務も

アシスタントディレクターの仕事は、雑用から制作の根幹にかかわる重要なことまで沢山ありますが、中心となるのは情報収集や手配作業、スタッフやキャストとの連絡作業などです。具体的な例としては、作品を作る上で必要な情報を集めて資料にする、撮影に適したロケ場所を実際に見て探し(ロケハン)、撮影場所が決まったら撮影に必要な許可を取る、ディレクターからの指示やスケジュール変更などの連絡事項を関係スタッフやキャストの事務所に伝えることなどです。撮影許可など、リカバリーの難しい重要な業務も多いので、掛かるプレッシャーも大きいのです。

様々なリスクを想定しておく

これらの仕事をする上でまず大切なのは、ディレクターが求めている映像作品の仕上がりや全体のスケジュールなど、映像の方向性や決めごとを頭に入れておくことです。その上で、アシスタントディレクターは、その時その時でベストな判断をすることが求められます。例えば、予定通りに撮影ができない事情が発生した場合、速やかに他の選択肢を考え、臨機応変に対応しなくてはなりません。細かい判断を自分で行いながら、ディレクターの意図に沿った映像作りの作業を進めて行くのです。アシスタントディレクターがモタモタしていると撮影が進みません。円滑な進行ができるかどうかは、アシスタントディレクターにかかっていると言っても過言ではない、重要な存在なのです。

ディレクターとしての下積み

アシスタントディレクターは、仕事をしながら力をつけることができるポジションです。仕事上の判断力、適応力、コミュニケーション力、管理能力など多くが求められますが、仕事をこなしていけば、それらの能力に磨きをかけることができます。さらに、色々なディレクターの演出方法や技術、仕事のやり方を間近に見る機会に恵まれるので、それらを習得し、将来自分がディレクターになった時に生かすことができます。"アシスタントは業務内容がキツイ"という印象を受けがちですが、それだけディレクターの業務が多岐にわたり、様々な課題を円滑に進めなければならない難しい業務ではありますので、その分アシスタントとして様々な下積みを行っておく必要があるということです。

ディレクターの立場にいる人達のほとんどが、アシスタントディレクターからスタートしています。タフな仕事でもあるアシスタントディレクターですが、ディレクターへの登竜門であることは間違いないので、将来ディレクターを目指すならアシスタントとしての下積み期間で、いかに先輩ディレクターの仕事ぷりを見て学ぶことができるか!?を考えながら仕事を進めるようにしましょう。

テキスト:ナインフィールド
     プロデューサー 橘田 佳明

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