今と昔じゃ全然違う?映像制作現場での「働き方改革」とは

今と昔じゃ全然違う?映像制作現場での「働き方改革」とは
2019年7月1日 ninefield

映像制作業界は、昔から俗にいうブラック的な働き方が横行している業界でした。そんなイメージは映像業界から人を遠ざけることにつながり、人材不足に。そしてその人材不足がまたブラック的な働き方につながるという悪循環に陥っていました。
ただそんな映像業界にも、今日本に広まっている働き方改革の波は押し寄せています。



 

 



働き方改革に前向きな会社は7割強

あるクリエイティブメディアのアンケートによると、映像業界の会社で、働き方改革を前向きに考えている、あるいは実施しているというところは7割強にものぼっています。それだけ多くの企業が、これまでの映像業界のブラック的な体質に疑問を感じていたという事です。

これまでの映像業界では、徹夜での仕事なんて当たり前という風潮もありました。しかし今では徹夜での仕事を禁止しているところも出てきています。会社によっては土日の立ち入り禁止なんていうところもあります。

ただ、いきなりそうしろと言われても、作業する方としては困るもの。それを叶えるためには、当然仕組みが必要です。では、多くの企業では、どんな風にしてそんな改革を叶えているのでしょうか?

ツールやそもそもの業務削減で効率化

働き方改革においてまず大切なことは、ムダを削減するということ。無駄を削減して仕事を圧縮化することで、結果的に使える時間に余裕が出来るようになります。

映像業界には、無駄な時間もたくさんあるものです。たとえば打ち合わせやメールのやり取り。

打ち合わせは、映像制作において絶対に欠かせないものですが、実際に足を運んで打ち合わせする必要がある時もあれば、別にそれが必要ないこともあります。足を運ばないで打ち合わせが出来れば、その移動時間分が削減できます。

メールでのやり取りも、意思の疎通のためには欠かせないものですが、相手の返信を待つ時間が無駄です。チャットだったらもうちょっと効率的に出来るでしょう。

そのあたりを効率化していくために「チャットワーク」や「Vync」といったツールを導入しているところが多くみられます。

また、ツールで効率化するだけではなく、そもそも無理な仕事を受けないようにして効率化するというところも。人に対しての仕事の量が減れば、当然その分だけ働き方には余裕が出来るでしょう。

厳しい条件の仕事を受けないようにすることで、発注側も仕事の発注の仕方を考えるきっかけになるということもあります。そういう意味でも、無理な要求の仕事は受けないというのは効果的です。

仕事を任せる育成で働き方改革を

どこの業界でも新人を育成する際には、少しずつ業務を覚えてさせて、ちょっとずつレベルをあげさせていくでしょう。でも昨今の働き方改革で映像業界では、比較的にすぐに実務に取り掛かる人も増えてきました。

新しい人材が比較的にすぐに業務に取り掛かれるようになったのは、やはり先に挙げてきたツールの導入などが大きいでしょう。わからないことがあればチャットツールなどでチームメンバーに相談、すぐに回答がきて無事に解決、となるので、新人でもどんどん実務に取り掛かれるのです。

早いうちから実務に取り掛かっていけば、新人でもどんどんレベルが上がっていき、すぐに戦力になります。

こうして早いうちにレベルの高い人材を作りだすことによって、定時帰り出来る日が増えてきたという会社も多くなってきています。

働き方改革でもっと働きやすい業界に

ブラックな業界と言われていても、何一ついいことはありません。そこで働く現場の人間だって、無理なペースで働いても良いことなんて一つありません。
映像業界でも、周りの例にのっとってどんどん働き方改革は進めていくべきです。ひいてはそれが、人材を増やすことにつながり、業界により高い技術レベルをもたらすことにつながるでしょう。

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 松野 一人