お金がなくても良い映像は作れる?いい動画を作るためには高価な機材が必要か

お金がなくても良い映像は作れる?いい動画を作るためには高価な機材が必要か
2019年5月13日 ninefield

映像を作るには、大きく分けて二つの費用発生ポイントがあります。一つは人件費。撮影をする人、編集をする人、あるいは営業活動をする人やもろもろの手配をする人、場合によっては出演者等、1本の映像制作で何人もの人が動くことは珍しくありません。その分コストもかかるのです。
もう一つが機材費。撮影機材には、すごく高価なものもたくさんあります。でも、お金をかけて良い機材を使わないと、良い映像を撮ることはできないのでしょうか?



 

 



高価な機材を使っていない商業作品もある

確かに高価な機材を使うと、たとえば背景ボケが綺麗に入った作品だったり、カラーリングが綺麗な映像だったり、薄暗い所でもノイズなく比較的に綺麗に撮影出来たりと、映像のクオリティが上がりやすくなることは確かです。そしてやはり特に高い映像のクオリティが求められる商業作品では、高価な機材が使われているものが多くみられます。

でも、実は商業作品の中にも全然高価な機材を使用していないものもあるんです。たとえば、全編iPhoneで撮影されたというような映画だってあります。スティーブン・ソダーバーグ監督の「Unsane」という映画がまさにそれ。映画にできているくらいですから、映像としてのクオリティも申し分ありません。
それは確かにすごく綺麗に背景がぼけるカメラと比べると、やっぱりどことなく奥行きにはかける感はありますが、カメラにすごく差があるということは、気が付かない人は気が付かないでしょう。

安価な機材でなぜクオリティを高くできたか

少なくとも高価なカメラと比べるとすごく安価であるiPhoneで、なぜクオリティが求められる映画作品が撮れたのか。

まずはやはりカラーコレクションのクオリティの高さが一つのポイントでしょう。決して派手なカラーコレクションではありませんが、強い色味を入れずに、どことなく何かが起こりそうな、引き付けられる雰囲気づくりをしています。色が映像に与える影響はすごく大きいですから、たとえ高価な機材でなくとも、映像の色づくりをうまく行えばクオリティの高い映像になるということの良いヒントになっています。

衣装や撮影場所などでインパクトを与えることも出来る

カラーコレクション以外でも、色味で映像のクオリティを上げることにつながることはあります。たとえば衣装をラ・ラ・ランドのように色味の強いものにしてみたり、撮影場所を色味の強い場所にしてみるという方法。カラーコレクションで色味の雰囲気づくりをするのはもちろんのこと、撮影時から色味に気を使っていれば、よりクオリティは上げやすくなるでしょう。

逆にこうした色の持つ力をうまく使えていないと、せっかく高い撮影機材を使っていてもあまり人を引き付けられない映像になることもあります。映像を勉強している人は、色の力を上げるために、あえていい機材を使わないで撮影してみるというのもアリですね。

大切なのはお金ではなく工夫

お金がなければ頭を使えばいいというのが、映像の面白いところですね。だからあまりお金がかけられないからクオリティは期待できないというのは間違いです。もちろん、お金をかけたらその分もっと細部までこだわれるようになることもありますが、お金がないからと言ってクオリティを諦めることはありません。

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 笹木 尚人