スーパーの食材コーナーにレシピ動画を流すと売上が倍になった!

スーパーの食材コーナーにレシピ動画を流すと売上が倍になった!
2019年8月19日 ninefield

今、レシピ動画を見ながら料理をするというのが主流になっています。
実際に、レシピ動画を見ることが出来る「DELISH KITCHEN」や「クラシル」などのアプリをダウンロードしている人も多いのではないでしょうか?
今の時代、レシピ動画制作というのは、動画コンテンツの中でも大きな武器になりえます。



 

 



スーパーでレシピ動画を流すという実例

大手のスーパーマーケットである「ベルク」や「マルエツ」では、食材コーナーに「CookpadTV」というレシピ動画を流しています。たとえばカツオの販売コーナーで、カツオを使ったレシピ動画を流すのです。

スーパーマーケット業界でもトップレベルの売上を誇る「ライフ」でも「DELISH KITCHEN」と提携して、同様に食材コーナーにてレシピ動画を展開しています。

食材の具体的な利用例が分かれば、安く売られている食材や旬の食材であれば買いたくなるでしょう。レシピ動画なので、そのレシピを再現するのに他に必要な食材があれば、それも買いたくなります。場所によっては、これによって売上が倍になった例もあるというのです。

こんな風に、大手のスーパーでも取り入れるくらいに、レシピ動画のサービスというのは需要を増しています。

でも、どうしてレシピ動画の利用がこんなにも拡大したのでしょうか?

 

動きが分かるというのが最も大きい利点

レシピならば、レシピ本を見ればわかりますし、レシピをのせているブログなんかも多々あります。それでもレシピ動画へのアクセスが増加している背景には、動画ならではの「動きが分かる」という利点があるから。

本などの文字媒体では、どうしても人の動きを完全に説明することはできません。だから、「にんじんをさいの目切りに切って…」と説明されても、どうやってやればいいかわからないことがあるでしょう。

でも、動画であれば、ただ動きを真似すればいいだけなので、さいの目切りがどんなものなのかわかっていなくても料理を進めることが出来ます。そんな、知識のない人でも簡単に料理が出来るという手軽さが受けて、今レシピ動画の需要が拡大しているというわけです。

 

音声で入ってくるのでスムーズで

またレシピ動画は、音声次に何をしたらいいのか教えてくれるものもあります。ものによってはテロップと動きだけで説明するものもありますが、音声で説明してくれるものに関しては、音を聞きながら動けばいいので、いちいちレシピを見る必要がありません。

料理に慣れている人にとっても、こういうサービスであれば使う利点はあるでしょう。いちいち目を食材やキッチンから外す必要がないので、よりスムーズに料理が可能になります。

 

料理を圧倒的に楽にするレシピ動画はこれからも拡大する

不景気による共働きで時間がなく、そんなに凝った料理のレシピを覚えたり、新しい料理の手法を勉強するような余裕もない。でも毎日おいしいものは食べたい。

そんな背景の中で、自分が知らない、出来なかった料理もかんたんに出来るようにさせてくれるサービスであるレシピ動画が流行するのは当然だったのでしょう。

この手軽さからは、人はそうそう逃れられません。だからこれからもレシピ動画の需要は拡大し続ける可能性が高いです。

広告などを作っている本格的な映像業界の企業や人も、そのノウハウを活かしてより本格的なレシピ動画の配信に力を入れてみるというのも面白いかもしれません。

 

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 高瀬 慎一