多くの人がチャレンジを始めた“ライブ配信”

多くの人がチャレンジを始めた“ライブ配信”
2021年4月12日 ninefield

商品の発表会や株主総会などはもちろん、コロナ禍の最近はWEBセミナー(ウェビナー)や、学校のオンライン授業、音楽ライブなど、様々なシーンで、ライブ配信の需要は爆発的に高まっています。
しかし、ライブ配信を始めるにあたっては、配信方法や必要な機材が分からなかったり、環境整備にお金がかかったりといろいろな悩みがついて回ります。
どの程度の規模なら、プロへ依頼すればいいのかも悩みどころでしょう。そこで、今回はライブ配信の現状にスポットをあてつつ、素人配信の課題や、プロへ依頼する場合の条件などを探ります。



 

 



コロナで盛り上がるライブ配信

ライブ配信市場が飛躍的に伸びたのは、いうまでもなく新型コロナウィルスの蔓延です。大都市圏では密を避けるため、オフィスから人が消え、会議や業務は自宅勤務がメインになりました。こうした環境下で、従来はリアルでの対面式が主だった学校の授業や音楽ライブなどが、軒並みオンラインに取って代わられ、需要は現在も拡大の一途を続けています。機材の進化も手伝って、参入のハードルが下がったため、多くの一般の人が配信を始めるようになり、今では百花繚乱の盛り上がりを見せています。しかし、一般の人が自力で配信するには限界がある場合もあります。

 

ライブ配信のメリット

ライブ配信は多くの手間や費用の削減に優れています。例えば、全国規模の企業なら、全社会議や表彰式などのイベントで本社に集まることも多く、そのためのスケジュール調整をはじめ、場所の確保や交通費の支払いなど、手間のかかることが多くあるでしょう。こうした環境の改善に、ライブ配信はまさにうってつけです。また、議事録など、テキストベースで情報共有すると、正確に伝わらないこともありますが、ライブ配信なら、会議の空気感や、文字では伝わりにくい細かいニュアンスも共有が充分、可能です。
外部から研修の講師を呼ぶ場合、会場は一ヶ所しか使えませんが、ライブ配信なら、ネット環境さえあれば、どこでもつながるので、拠点が複数ある企業にとっては、格段に研修がしやすくなります。会場の確保や、移動による交通費も発生しないため、コストの削減にもつながります。

 

一般の人がライブ配信に参画する際の注意点

当たり前ですが、ライブ配信には、撮影用のカメラやマイク、受信側はモニターやスピーカーが必要です。また、複数の拠点に配信する場合は、安定した通信ができるネットワーク環境も重要です。当然、これらのインフラ整備にはそれなりの費用がかかります。

社内限定配信では、動画の内容に重大な機密情報が含まれる場合もあります。しかしセキュリティレベルが低ければ、不正アクセスで、外部からも簡単に閲覧できてしまい、機密情報の漏えいにつながる危険性は高まります。こうしたトラブルを予防するには、通信の暗号化や、安全なレベルのパスワードの設定が必要です。

さらに権利や許諾についても注意が必要です。例えば、社員や講師が動画に映っている場合、肖像権があるので、本人の許諾がなければ配信できません。自社の敷地以外で撮影する場合は、撮影の承諾を得る必要があります。自社社員であれば、比較的スムーズに許諾は取れますが、外部講師については、複雑化かつ長期化するケースもあり、やはり労力はかかります。

 

プロへ依頼した方がいい場合

配信スキルやインフラ費用、さらには権利許諾といった法的手続きが山積するライブ配信。自力での配信が難しいと判断した場合、当然、プロへの依頼という選択肢になりますが、どんなケースがプロへの依頼に適しているのでしょうか。

筆頭に挙げられるのは初めて配信する場合です。初めての場合は、演出一つとっても、何ができて、何ができないかの判断がつきません。例えば、構想段階では、いろいろと夢を膨らませても、準備の段階でハードルが高すぎたり、いざ本番で失敗したりすることは珍しくありません。その点、プロならば、実現の可能性を加味した上で工夫を凝らした演出ができますし、満足度や訴求効果も高まります。一度、プロに依頼してみて、自分たちでできそうであれば、次から自力でやることも可能でしょう。初回だけプロに任せて、自分たちがノウハウを学ぶことは、充分あり得ます。

会場を借りて行う場合も、プロへの依頼がおすすめです。自社の会議室クラスならば、せいぜい2~3台のカメラで事足りますが、会場の規模が大きくなると、カメラを設置できる台数が増えたり、置く位置も異なったりするので、音を拾うための機材が必要なケースが発生するからです。貸し会議室のような小さな場合でも、いざ観客が入った場合は雑音が入る可能性もあり、心配の種は尽きません。また、配信するインターネット回線の問題も出てきます。

商品イメージや企業ブランドなど、好感度を左右するセミナーやイベントなども、プロへの依頼が無難です。高価な機材を持っていたとしても、映像や音のクオリティを維持するのは素人では、至難の技です。具体的には複数のカメラのスイッチングやミキサー卓の微妙な調整など、プロと一般の人ではかなりの差がつきます。加えて、収録とは違い、ライブ配信は映像や音声、ネット環境など様々なトラブルが起こる可能性が想定され、素早く対処できなければ、視聴者の信用を失います。さらに、学校行事やお稽古事の発表会、さらには冠婚葬祭など、失敗が許されない場合、プロならば、技術力は折り紙付きですし、仮につまづいても、リカバリーの引き出しをいっぱい持っています。

カメラやマイク、照明などの機材は価格による性能差が大きく、クオリティを求めるほど、高価な機材が必要ですが、自社で高価な機材を購入しても、使いこなせる技術力に難があるので、結局は「宝の持ち腐れ」になるケースも少なくありません。プロであれば、機材も自分たちで用意しますし、配信の際のプロセスも手慣れているので、一般の人に比べ、リスクは大幅に軽減します。機材レンタルも受け付けているので、高価な機材を自社調達するより、コストが安く抑えられる利点もあります。

YouTubeとFacebook、さらにはTwitterと、複数のプラットフォームで同時ライブ中継を行う場合も、トラブルに発展しやすく、プロへの依頼が安心です。後々、アーカイブとしてYouTubeなどのプラットフォームで利用する場合も、画質や音声のクオリティが求められますし、一般の人がZoomでのレコーディングでアーカイブしようとすれば、画質も粗く、クオリティに難ありとみるべきでしょう。ここは、一旦、プロと相談し、自社でもできそうかレクチャーを受けるという選択も考慮すべきです。

東京と大阪など、遠隔地同士をつないでライブ配信を行う場合も、プロに依頼するのが無難といえます。登壇者によって画質の粗さや音声の大きさがまちまちだったり、登壇者の画面の切り替えが上手くいかず、待たされたりといったトラブルが起こります。特に画面の切り替え(スイッチング)は難易度が高く、一般の人ではトラブルになるケースがほとんどです。待たされた視聴者はイライラしたり、失笑したりと散々な結果になりかねません。

先述のように、ライブ配信は「失敗できない」プレッシャーのかかる重要な場面が増えています。さればこそ、配信のハウツーからレンタルまで、プロの技術に任せた方が、空いた余力を他へ傾注できます。ぜひ、一度、プロへ依頼し、よりクオリティの高いライブ配信を検討してみては如何でしょうか?

 

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 松野 一人