今、注目「ライバー」とは?

今、注目「ライバー」とは?
2022年3月21日 ninefield

 最近、「ライバー」や「ライブ配信アプリ」という言葉や広告を目にする機会が増えてきました。YouTubeに動画を投稿する人が「YouTuber」と呼ばれるように、ライブ配信への投稿者は「ライバー」と呼ばれています。YouTubeに迫る勢いで稼ぐチャンスがあるといわれており、参入者が急増しています。そこで今回は最近、注目を集めている「ライバー」について掘り下げてみます。



 

 



ライバー急増の背景

ライバーが急増している要因は、ずばり「収益化」です。ほとんどのライブ配信アプリは、ライブ配信をすることで収益を得られる仕組みになっていて、中には月20万円以上稼ぐ人もいます。また、直接の収益化以外にも、ライブ配信でファンを獲得し、知名度を上げて広告やテレビといった他の媒体へ出演する道を目指す人もいます。特にタレントや歌手志望、さらにはブレイク寸前の芸能人などがこぞって参入しています。一方で、趣味を共有したり、ファンとのコミュニケーションを純粋に楽しみたかったりするライバーもいて、理由は十人十色です。ライバー増加の背景の一つには「5G時代」の到来があります。「高速・大容量」が実現し、「低遅延」「多接続」な通信が可能になったことで、それまでライブ配信への障害になっていた技術的な制約や通信環境の問題が解消されました。
 
 YouTuberとの投稿環境の違いも参入の障壁を低くしています。YouTubeの場合は、生配信もありますが、多くは録画した動画をアップするため、編集技術が必要です。しかしライブ配信アプリの場合、スマホで生配信しますから、動画の編集技術は要りません。こうした環境の変化がライバー増加を後押しし、次世代の職業の一つとして注目されているという見方もあります。

 

ライブ配信の魅力

 ライブ配信の内容は、基本的には「自由」です。おしゃべりをしたり、ダンスや歌を歌ったりとライバーによってコンテンツはさまざまです。「歌ってみた」や「楽器演奏」さらには「メイク実況」や「料理」など、あらゆるジャンルが配信されていて、その多くは
ライバー自身が楽しめるような内容です。もちろん、中傷発言や出会い系目的での使用といった規約に反することはNGですが、公序良俗に反しない範囲なら投稿ジャンルは無限と言っていいでしょう。
 
 
 ライブ配信中は、ライバーと視聴者が双方向でコミュニケーションを取れるようになっています。視聴者がライブ中に送ったコメントに、ライブの中で回答していくので、視聴者はライバーとの繋がりを感じ、ライブ配信の醍醐味を味わえます。一方、ライバー側は、視聴者側の反応が、収益やファン獲得に繋がるので、ライブを通じて、視聴者とどう交流するかが重要になります。見方を変えれば、視聴者との交流方法を考えるのも、面白みの一つといえます。

 また、YouTubeだと、有名なYouTuberが数多いて、すでに激しい競争が繰り広げられていますが、それに比べると、有名ライバーは少数です。ライバルが少ないので、人気が出るスピードが早いのも、ライバー業界の特徴の一つです。実際に参入してみるとYouTuber以上に気軽に始められ、成果も分かりやすいという声があがっています。

 

収益は「投げ銭システム」オンリー

 最近はYouTubeでも生配信で導入が始まっていますが、「ライブ配信アプリ」は視聴者がライバーに「投げ銭」を送る仕組みです。「投げ銭」は現金に換金できるようになっていて、広告収入がメインのYouTubeとコントラストが明確です。「投げ銭」は、音や演出がついていて、投げ銭することで、視聴者がライブを盛り上げられるのも「芸が細かい」と言えるでしょう。
 
 さらに、一部のアプリでは、「投げ銭」だけでなく、配信時間が増加するほど、報酬が上がる仕組みもあります。特技があって、ファンがつきやすかったり、ファッションやメイクを発信することで、同性の支持拡大が期待できたりする人に有効なシステムです。何せ「ライブ配信」なので、人の名前を覚えるのが得意な人は、固定ファンが増える傾向にあります。

 こうして人気が確立されると、プラットフォームによっては「一般ライバー」から「公式ライバー」へと昇格します。「公式ライバー」とは配信アプリやサイトから認定を受けているライバーのことで、アプリ運営側や特定の事務所が行う審査に合格すれば認められます。審査内容や方法は、アプリごとに異なりますが、公式ライバーになれば、アプリを開くと、優先的にトップ表示されますし、公式ライバー限定のイベントもあるので、報酬の取り分が一般ライバーと変わってきます。ただし、プラットフォームの公認ですから、専属契約になり、他のプラットフォームでは配信できません。こうした収益メリットに着目し、最近は芸能事務所がライバー分野へ進出するケースが目立っていて、新たな潮流になっています。

 

ライバー成功の秘訣とは…

ここまでライバー業界を取り巻く現況をご紹介してきましたが、では、一体、どんな人がライバーとして成功する可能性が高いのでしょうか。

 まずは、「何ごともコツコツと前向きに頑張れる」人です。ライブ配信は、毎日続けることで人気度やランクが上がっていきます。もし途中で飽きてしまったら、配信を続けるのは難しいかもしれません。そのため、配信を日々、継続できる人はライバーに向いているといえます。

 他人に対する興味や関心を多く持っていることもブレイクの条件といえるかもしれません。ライブ配信は、リスナーとのコミュニケーションを楽しむ活動ですから、視聴者への気遣いや声がけができる人は、配信も続けやすくなります。視聴者の話をよく聞いて、長所を見つけたり、視聴者のプロフィールや趣味を聞いて、会話を広げたりすることで、人気ライバーへ近づける可能性がグンと高まります。もちろん、リスナーの質問にはきちんと返事をしましょう。

 そして意外ですが「目立った特技や特徴がない人ほど、ライバーに向いている」という分析もあります。確かに、特技や得意なことを持っている人は、それを活かして別の仕事へ向かいますから、ライブ配信でなくても、ほかに稼ぐ方法を持っている可能性が高いです。その一方で、視聴者の側も、特技や得意なことを披露するより、等身大やありのままの個性を大切にしているライバーに親近感を抱き、自分と気が合う人と出会いたいと考えているケースが多くなっています。換言すれば「自分は普通」「平凡」と思っている人の方が、視聴者に寄り添えて、ファンを増やしていきやすいといえます。その意味ではYouTubeやニコニコ動画のような立ち位置ではなく、むしろ特技などを通じて、同じ趣味を持つ人が集まるSNSのような位置づけに近いのかもしれません。

 

ライバー活動で気をつけたいこと

動画配信サービスが広がりを見せていく中、ライバーの存在意義はますます高まっていくでしょう。ただ、本気でお金を稼ごうとすれば、先述のように、ファンを増やすために毎日配信ですし、SNSでの炎上を避けるため、プライベートにも気を付ける必要があります。このようにライバーは大変なことも多いですが、大きく成功する可能性のある夢のある「職業」です。もしライバーに興味があるならば、思い切って、この世界へ飛びこんでみては如何でしょうか?

 

テキスト:ナインフィールド
ディレクター 村松 敬太