超高齢化社会でも動画はこう活かせる!高齢化社会への映像ビジネスモデル案

超高齢化社会でも動画はこう活かせる!高齢化社会への映像ビジネスモデル案
2019年9月9日 ninefield

日本はここ数年、輪をかけて高齢化社会へと進んでいます。それは今後ますます顕著なものとなり、超高齢化社会と呼べるものになっていくことは確実だと考えられるでしょう。でもそんな超高齢化社会にこそ、映像のビジネスモデルは眠っているのではないでしょうか?



 

 



シンプルな動画投稿SNSでつながりを持たせる

超高齢化社会になった日本で起こることが想像に難くないのが、孤独死の増加です。すでに年間で3万人以上が孤独死でなくなっているといいますし、この先20年足らずでその数は20万人にもなるという声もあります。

そんな社会では、まず間違いなく高齢者の繋がりは足りていないといえるでしょう。そこで役立つのがSNSです。たとえばTwitterやインスタグラム、ひと昔前であればフェイスブックやミクシィのようなSNSサービスは、災害時などには生存確認ツールとしても重宝しました。

また当然、もともとの用途である、普段の生活の中でなかなかつながれない、会えないような人とコミュニケーションをとれるという役割も果たしています。

そこに動画という要素が加われば、より一層繋がっている感は強くなりますし、より一層体調などもお互いに把握しやすくなります。さらに動画であれば、いちいち文字を打つよりも、簡単に投稿も可能です。

もちろん高齢者が抵抗なく利用できるように、なるべくわかりやすいデザインにしたり、シンプルな使い心地にしないといけないという壁はありますが、今後発展の可能性が高いビジネスモデルなのではないでしょうか。

数年後、数十年後には今スマホになれている世代が高齢者になるので、高齢者をそうした動画投稿SNSに参入させるという壁は、そこまで高くない可能性もあります。

 

高齢者が人生についてアドバイスをする動画配信

たとえば今でいうタイムチケットのように、高齢者が時間を切り売りし、誰かの悩みについて、その人生経験からアドバイスをするような動画配信サービス。そんなビジネスも、起こりえるのではないでしょうか。

高齢者がたくさん増えるということは、それだけ人生経験を積んだ方が増えるということです。そういう方に相談をしたいけど、身内や近しい高齢者にはなかなか相談しづらいことというのもあるでしょう。しかしこうしたサービスがあれば、何か悩みがあっても気軽に相談できます。

高齢者は高齢者で、自分が必要とされているという実感を得ることができますし、当然そこから収入を得ることも可能です。

年金だけでは暮らしていけない今の時代、高齢者に無理せず、楽しみながら稼げる環境を作り出してあげることも、これから先いずれ高齢者を迎える人たちの宿題といえるでしょう。

 

オンラインビデオ映像で疑似体験を提供

高齢者になると、残念ながらできないことも増えるでしょう。たとえば楽しみにしていたかもしれない買い物にも行けませんし、散歩なども難しくなります。懐かしの思い出の地を巡ることも難しいでしょう。

そこで、映像を活用します。オンラインビデオで連絡を取り合い、リアルタイムで片方が、高齢者にお願いされた行動をするのです。たとえば買い物ならばスーパーを歩く様子を見せて、予算に応じて買いたい物を買ってあげたり、散歩なら歩いてほしいといったところを歩いてあげたり。

VRよりも現実感があり、かつ人とのつながりも感じられ、一石二鳥なのではないでしょうか。

 

どんな社会にも対応できるのが映像の強み

映像は、ティックトックのように若い世代に特化したサービスでも受け入れられますし、こうして高齢者向けに活かすことだって考えられるものです。このように色々な世代に受け入れられるものなのだから、それぞれの世代にあった活かし方を考えていきたいところです。

 

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 松野 一人