まずはこのエフェクトを活用できるように!After Effectsで重宝する3つのエフェクトを紹介

まずはこのエフェクトを活用できるように!After Effectsで重宝する3つのエフェクトを紹介
2020年3月2日 ninefield

After Effectsは、実際のプロの現場で使われている動画編集ソフトでありながら、YouTuberや趣味で動画編集をしているという方にも使われているような裾野が広いソフトだといえます。
ただプロも使用するようなソフトなので、基本的に多機能です。だから初心者の方にとっては、なかなかうまく使いこなせないという方も多いでしょう。
そんな方のためにここでは、After Effectsでよく使う、重宝するエフェクトを3つほど紹介します。



 

 



色々な使い方が出来るフラクタルノイズ

プロの現場では、プラグインエフェクトというAfter Effectにはもともと入っていないようなエフェクトを追加して使用することも多々あります。そんなプラグインエフェクトたちと同様に、現場でとてもよくつかわれるエフェクトが「フラクタルノイズ」というエフェクトです。

フラクタルノイズとは、画面全体にノイズを発生させるエフェクトで、とても応用が利きます。たとえば動く雲のようなものを作成することもできますし、よくテレビや映画、あるいはWEB広告動画で使用されるような、テキストや映像が壊れたテレビの用に横に揺れるようなエフェクト(俗にいうグリッチエフェクト)を作ることも可能です。

基本的には「展開」という項目にエクスプレッションという機能を用いて使用することがほとんどになります。展開を動かしながら、各項目をいじり、どんなことが出来るのかおぼえていくと良いでしょう。

 

テキストに使うことが多いタービュレントディスプレイス

タービュレントディスプレイスは、エフェクトを適用させたものを変形させるようなエフェクトです。そのため基本的にはテキストやイラスト素材などに使用することが多くなります。特に、テキストにおける使用は重宝するでしょう。

タービュレントディスプレイスをテキストに適用すると、テキストが波打つように変形します。フラクタルノイズ同様に、タービュレントディスプレイスでも「展開」項目にエクスプレッションを追加して使用することが多いです。

タービュレントディスプレイスにエクスプレッションを追加したものを適用させたテキストに、さらに「ポスタリゼーション時間」というエフェクトを乗せると、よくMVなどで見られるような、手書き調のテキストが動いているようなエフェクトが完成します。そういった使い方もよくされるので、合わせていじってみることをおすすめします。

 

長く付き合うことになるであろうディスプレイスメントマップ

ディスプレイスメントマップは、エフェクトを適用させたレイヤーを歪ませるような力を持ったエフェクトです。しかもただ歪ませるだけではなく、元となる動画の動きを利用した歪みをもたらすことが可能です。

例えば波紋の動画を素材としてコンポジションに取り込みます。そして別のレイヤー(歪ませたい画像・動画)にディスプレイスメントマップを適用させ、ディスプレイスメントマップ上の「マップレイヤー」項目を波紋の動画にします。するとそれによって、ディスプレイスメントマップを適用させた画像や動画に波紋の動きが現れるようになります。

このエフェクトはいろいろなことに応用できるので、プロの現場でも多用されがちです。今のうちにたくさん触って慣れておくと後々必ず重宝するでしょう。

 

まずはこの3つをたくさん触ってみよう

After Effectsにはエフェクトがたくさんあり、まず何をいじればいいかわからないということもあります。そんな時にはまず是非この3つをマスターしていってください。後々プラグインエフェクトなどで代用できるようになるエフェクトは多いですが、プラグインをたくさんいれたとしてもこれらの3つを使用することは多いです。マスターしておいて損することはないでしょう。

 

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 松野 一人