テロップの使い方実践編!真ん中揃えと左揃え、右揃えの使い分け方を解説

テロップの使い方実践編!真ん中揃えと左揃え、右揃えの使い分け方を解説
2019年11月18日 ninefield

最近では、YouTuberの方でもテロップを使用している方がすごく多くなってきています。テロップというのは動画においては非常に重要で、ただ動画の内容をわかりやすくするだけではなく見栄えにおいても好意的な印象を与えるものです。
ただそんなテロップ、いまいち正しい使い方をわかっていないという方も多いでしょう。たとえば左揃えのテロップと真ん中揃えのテロップ、右揃えのテロップでは、それぞれ印象や使い方が違ってきます。



 

 



左揃えのテロップは文字を読ませたいときに使う

一般的にテロップで多く使われているのは、左揃えのテロップになります。ではなぜ左揃えのテロップの方が多く使われているのか。その答えは、「文字のスタート位置が同列であった方が、人間は文字を認識しやすくなるから」です。

たとえば小説にしても、雑誌に書かれている文字にしても、文字を読ませたいときにはすべて頭の位置は揃えられています。作文などでは文章の書き方のルールで、段落頭が一文字分落とされているということはありますが、それ以外では頭の文字が同列でないと、読むのに苦労してしまうことでしょう。

あえて時間をかけて目を通させたいときなどには、文字を読ませたいときでもスタート位置を同列にしないこともありますが、基本的には同列でスタートした方がすっと頭に入ってきます。

テロップというのは基本、短い時間で文字を読ませるためにあるものです。だから多くのテロップは、左揃えで作成されているのです。動画に差し込む多くのテロップは、左揃えで作成するのが有効になります。

 

真ん中揃えはインパクトを与えたいとき

では、左揃えともう一つ、よく使われる文字並びである真ん中揃えはどのように使うのが正解なのでしょうか。

真ん中揃えのテロップの強みは、インパクトの大きさです。文字をしっかりとすべて読ませるという力は左揃えに比べて劣っていますが、真ん中揃えで見た目のバランスが良い分、全体として目に入りやすくなっています。

全体として目に入りやすい文字がどんなシーンで使われるのかというと、それはやはり「タイトルテロップ」や「バラエティ的なツッコミ用途のテロップ」などになるでしょう。すべての文字をしっかりと読ませるよりも、派手さやインパクトを演出した方が良いシーンでは、積極的に真ん中揃えも使ってみることをおすすめします。

 

右揃えは右上や右下のテロップに効果的

右揃えのテロップは、文字を読みづらくさせるものです。したがって一般的な文字起こしテロップに使われることはあまりありません。

右揃えのテロップが使われるとすれば、それは右上や右下に小さく入るような、サブタイトルテロップや、今どんなシーンなのかをさりげなく解説するテロップでの使われ方になります。

ポジション的に右端に文字が入る時には、右揃えの方が映像をスッキリ見させるようになりますし、そういうテロップはある程度長時間表示されるものになるので、そこまで読みやすさにこだわる必要がないのです。

 

ちょっとした文字列にもこだわってより良い映像を

実際に色々と文字の揃え方を変えてみると、揃え方による印象の違いに驚くでしょう。ちょっとしたことではありますが、大きく印象は変わってくるので、是非こうした細かいところにもこだわって映像を作成してみてください。

 

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 笹木 尚人